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広島原爆関連資料の地理情報システム化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21652070
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 人文地理学
研究機関広島大学

研究代表者

佐藤 裕哉  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (30452626)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード地理情報システム / 広島原爆 / ラスターデータ / ベクターデータ
研究概要

平成22年度は,以下の3点について取り組んだ。1)地図のラスター/ベクター変換と修正,2)データベース構築と修正,3)デジタル地図と被爆者データのGIS上での結合と修正である。1)については,爆心地から2~2.5kmの範囲のデジタイジングと属性入力を行った。結果として,約15,000軒分の家屋ポリゴンを作成し,1,000軒の地番コードと500軒分の世帯主名を家屋ポリゴンの属性として入力した。そのほか,道路線(ラインデータ)を作成した。また,平成21年度に作成した家屋ポリゴンと鉄道線,市内電車線,河岸線について,他の地図資料を参考に修正した。2)については,原爆放射線医科学研究所が保有する「原爆被爆者データベース」の被爆住所(地番)をコード化した。データベース内の地番まで住所が確認できる約20,000人分について,10桁の数字を附しデータベースに格納した。3)については,家屋ポリゴンとデータベースに附した地番コードにより,GIS上で自動的にマッチングできるように作業を行った。長屋など複数の建物に同一の地番が割り当てられている場合は,うまくマッチング出来ないことが明らかとなった。そのほか,昭和初期の広島市中心部のデジタル地図が成果として得られ(平成21年度と22年度の合計で約62,000軒分),貴重な地図資料を劣化しない形で保存することができた。また,このデジタル地図を作成したことにより,今後,他の空間データと重ねあわせて分析することが容易となり,原爆被害の実相解明につながる新たな知見へと結びつく可能性を持つ。一方で,家屋の高さや材質など入力する属性を増やすなど改善の余地も残されている。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 広島原爆関連地図資料のデジタル化2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤裕哉・星正治・大瀧慈・原憲行・川上秀史
    • 雑誌名

      長崎医学会雑誌

      巻: 85 ページ: 193-197

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 被ばくと空間情報,情報集約・分析ツールとしてのGIS2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤裕哉
    • 学会等名
      2010年日本地理学会秋季学術大会 情報地理研究グループ
    • 発表場所
      名古屋大学(愛知県)
    • 年月日
      2010-10-03
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 広島原爆関連地図資料のデジタル化2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤裕哉・星正治・大瀧慈・原憲行・川上秀史
    • 学会等名
      第51回原子爆弾後障害研究会
    • 発表場所
      長崎原爆資料館(長崎県)
    • 年月日
      2010-06-06
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 広島原爆関連資料のGISデータ構築2010

    • 著者名/発表者名
      佐藤裕哉
    • 学会等名
      日本地理学会
    • 発表場所
      法政大学
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 地理情報システムを用いた広島原爆被爆者位置情報の高精度化2009

    • 著者名/発表者名
      佐藤裕哉
    • 学会等名
      日本放射線影響学会
    • 発表場所
      広島市南区民文化センター
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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