研究課題
挑戦的萌芽研究
該当年度に実施した研究は(1)「初期H・G・ウェルズの進化論的社会主義」、(2)「ジョナサン・スウィフトにおけるユートピア主義思想の拒絶」、そして(3)「ユートピア主義思想史研究序説」の三つである。(1)「初期H・G・ウェルズの進化論的社会主義」についていえば、"One Part Prescient,Five Parts Puerile : The Life and Works of HG Wells"という書評論文をアイランドの権威ある雑誌であるDublin Review of Books に発表した。また「初期H・G・ウェルズの進化論的社会主義--『タイム・マシン』から『宇宙戦争』までのディストピア小説における政治思想」(『立命館経済学』)という論文には多大な時間を費やした。これは既に原稿用紙で数百枚を超える大作となっており、第1部から第4部が活字となって、2011年に第5、第6(完)で終了する予定である。これは終わり次第単著としてまとめて出版する予定である。(2)「ジョナサン・スウィフトにおけるユートピア主義思想の拒絶」についていえば、書評が一つ完成しており、アメリカの雑誌に投稿している。他に、"Not Pulling Punches : Jonathan Swift's Savage Indignation"(Dublin Review of Books)という書評論文を公にした。(3)「ユートピア主義思想史研究序説」を表題とする長い学術論文(やはり原稿用紙百枚くらい)は、2011年に、査読のため『社会システム研究』という学術誌に出す予定である。なお、ユートピア(ディストピア)思想あるいは実践については、他に、邦語では『蝿の王』で有名な英国の作家、ゴールディングについて論じた「神秘の人、ウィリアム・ゴールディング」(『立命館文学』第617号)などを手掛けた。このテーマで今後も更に分析を進め、今後早い時期の論文執筆、投稿へとつなげていきたいと考えている。
すべて 2011 2010 2009
すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)
Asia Pacific World
巻: 第2巻第1号(印刷中) ページ: 95-120
立命館経済学
巻: 第60巻(掲載確定 近刊)
巻: 第59巻第4号 ページ: 57-81
Dubrin Review of Books
巻: no.16(電子媒体)
Dublin Review of Books
巻: no.14(電子媒体)
巻: 第59巻第2号 ページ: 49-72
巻: 第59巻第1号 ページ: 27-56
社会システム研究 第19号
ページ: 77-127
立命館経済学 第57巻第5・6号
ページ: 154-194
40016622542
立命館経済学 第58巻第2号
ページ: 18-40
Dublin Review of Books, , Winter 2009-10, at http://www.drb.ie/more_details/09-11-13/Fugitive_Pleasures.aspx. no.12