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支援に役立つ認知発達検査の結果フィードバック法

研究課題

研究課題/領域番号 21653063
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教育心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

大六 一志  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10251323)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2010年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード認知発達検査 / 知能検査 / 結果のフィードバック / 所見 / 検査のエキスパート / フィードバックのガイドライン / 検査結果の解釈 / 検査結果と日常生活の関係
研究概要

検査や特別支援教育のエキスパートは,認知発達検査(含知能検査)の結果を教員や保護者にどのようにフィードバックしているかについて,8名のエキスパートに面接調査し,質的データの分析法によって分析した。その結果,興味深いことに,これら8名は共通の方法を重視していることが明らかになった。すなわち,(1)検査結果を支援に役立てようという意志が強く,実施や解釈について恒常的に研修を続けていること,(2)面談してフィードバックし,対話を重視すること,(3)検査の結果を伝えるだけでなく,その結果に適した支援法も合わせて伝えること,(4)検査者が語るよりもむしろ,すでに行われている支援を聴取し,その妥当性を伝えることを優先した方がよいこと,(5)相手の理解を重視しており,そのため専門用語の言い換えや,検査に対する相手の理解度への配慮を行っていること,(6)聞きもらしや重要点の忘却,誤った理解を防ぐため,少しでも所見の文書を添えること,などが共通していた。一方,検査結果の数字を伝えるかどうかについては,3つの立場があった。すなわち,要望がない限り伝えない立場,解説をつけて必ず伝える立場,相手によっていずれにするか変える立場であった。
以上の結果をふまえて,フィードバックに関するガイドラインを作成した。このガイドラインの経緯は学会誌で発表する予定であるとともに,ガイドライン全体は書籍として出版したいと考えている。また,このガイドラインに基づいてまとめたレポートを,「K-ABCアセスメント研究」誌で発表した。さらに,このガイドラインに沿って大学院生への指導を行い,その有効性を確認した。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 継次処理と同時処理に有意差はないが,言語情報による継次処理が活用できる知的障害の中学2年男子への受験指導2010

    • 著者名/発表者名
      小倉玲子・大六一志
    • 雑誌名

      K-ABCアセスメント研究

      巻: 11 ページ: 55-63

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 心理学の立場から~知能検査が測定するものは何か?~2009

    • 著者名/発表者名
      大六一志
    • 雑誌名

      認知神経科学 11

      ページ: 239-243

    • NAID

      130004552214

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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