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社会科における日本型サービス・ラーニングの構築

研究課題

研究課題/領域番号 21653096
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育学
研究機関筑波大学

研究代表者

唐木 清志  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40273156)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2009年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード社会科教育 / サービス・ラーニング / 社会科
研究概要

本年度は,次の三つの研究を行った。
第一に,小学校社会科を中心に,日本型サービス・ラーニングに関する授業実践を行った。授業を実施するに当たっては,まず,筑波大学附属小学校の梅澤真一先生の協力を得た。具体的には,単元開発の段階で,筑波大学附属小学校の周辺の地域的な課題(例えば,東京メトロ茗荷谷駅周辺の違法駐輪問題など)を積極的に社会科教材として取り上げてもらい,さらに,プロジェクト型の学習を組織してもらった。また,千葉県船橋市立南本町小学校の校内研修を活用して,日本型サービス・ラーニングの有用性について説明した。同校では,2010年度より3年間,市の社会科教育研究指定を受け,「社会参画意識を高める社会科指導のあり方」の研究を進めている。
第二に,二度に渡って米国を訪問し,米国の研究者や実践家と交流しながら,「日本型」の特質について意見聴取を行った。また,二回目の渡米では,インディアナポリス市を訪問し,サービス・ラーニングの授業を見学し,日米の違いに関する知見を深めた。その結果,日本型サービス・ラーニングの五つの必要条件(「地域社会の問題を教材化すること」「プロジェクト型の学習を組織すること」「振り返りを重視すること」「学問的な知識・技能の習得,活用する場面を設定すること」「地域住民の協働を重視すること」)に関しては,いずれも米国の方が組織的・体系的に実施されているが,日本の授業研究の充実度を勘案すると,日本においても米国のようなサービス・ラーニング実践を実施することは十分に可能であろうという手ごたえを得た。
第三に,二年間に及んだ本研究の成果を,土木計画学研究発表会と全国社会科教育学会全国研究大会の二つの学会において,発表した。今後もこのような研究成果報告を継続させ,日本型サービス・ラーニングの定着に尽力したい。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 社会参画と社会科教育の創造2009

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 雑誌名

      日本社会科教育学会全国研究大会発表論文集 第5号

      ページ: 234-255

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [雑誌論文] モビリティ・マネジメント教育-日常移動場面のジレンマを題材としたシティズンシップ教育-2009

    • 著者名/発表者名
      藤井聡
    • 雑誌名

      土木学会教育論文集 第1号

      ページ: 25-32

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 「比較(外国)」研究からせまる社会科-アメリカの社会科教育及び公民教育の研究を事例として-2010

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 学会等名
      全国社会科教育学会第59回全国研究大会
    • 発表場所
      同志社大学
    • 年月日
      2010-10-30
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 小学校社会科におけるモビリティ・マネジメント教育の可能性2010

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 学会等名
      第41回土木学会土木計画学研究発表会(春大会)
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2010-06-05
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 社会参画と社会科教育の創造2009

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 学会等名
      日本社会科教育学会第59回全国研究大会
    • 発表場所
      香川大学教育学部
    • 年月日
      2009-11-23
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [図書] 社会参画と社会科教育の創造2010

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 出版者
      学文社
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] 市民教育への改革2010

    • 著者名/発表者名
      谷川彰英
    • 出版者
      東京書籍
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [図書] アメリカ公民教育におけるサービス・ラーニング2010

    • 著者名/発表者名
      唐木清志
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      東信堂
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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