研究課題/領域番号 |
21655023
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
西澤 精一 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (40281969)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | マイクロRNA / ハイブリッド / 相互作用 / リガンド / 検出 / 脱塩基部位 / 蛍光 / A型構造 |
研究概要 |
本研究は、『マイクロRNA(miRNA)を標的とする核酸結合リガンドを創製、これをベースにPCR増幅を不要とするmiRNA解析法を開発すること』を目的とする。具体的には、miRNAと相補的な塩基配列を有する脱塩基部位含有プローブRNA(あるいはDNA)をハイブリダイゼーションさせることで、RNA/RNA二重鎖(RNA/DNAハイブリッド)を形成、形成したRNA/RNA二重鎖(RNA/DNAハイブリッド)を蛍光性リガンドで検出するもので、核酸プローブ中に脱塩基部位を設けることで、標的RNA/RNA二重鎖(RNA/DNAハイブリッド)の特異的かつ高感度検出が可能になると期待できる。 昨年度までに、蛍光性ジアミノピラジン誘導体(アミロライド)をmiRNA検出に適用しうることを見出していたが(励起380nm、検出414nm)、本年度は、アミロライドをベースとして蛍光応答特性の改良を進めた。その結果、疎水場感受性色素(DBD)をジアミノピラジン骨格に連結することで、長波長検出(~550nm)に対応した蛍光性リガンドを開発することに成功した。1et-7aを標的とした場合、0.22pmol(1.2ng)のmiRNA検出が可能であり、既存のノーザンブロッティング法とほぼ同程度の検出感度(~ng)を有している。今後、さらにリガンドの改良を進めることで、PCR増幅を不要とするmiRNA解析法になりうると期待できる。
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