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粒子衝突を利用した表面機能化とそのモニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 21656037
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生産工学・加工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

戸倉 和  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10016628)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2009年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード粒子衝突 / 発光 / ブラスト加工
研究概要

シリコンのブラスト加工を通じて,噴射粒子どうしや,噴射粒子とシリコン基板とが衝突する際に発光することを見いだした.そこで,この現象を解明することでブラスト状態のモニタリングができるのではないかと考えた.肉眼観察結果を踏まえ,発光観察用セル,集光光学系を組み立ててファイバで分光器に導く構造の分光分析システムを利用して,詳細な検討を行った.その結果以下のことを明らかにできた.
まずブラスト加工中に確認される発光のスペクトルを計測した.GC砥粒を炭化ケイ素に噴射した場合,GC砥粒およびWA砥粒をシリコンに噴射した場合に発光が認められた.WA砥粒を炭化ケイ素やアルミナに噴射したものでは可視域での発光は観察されなかった.発光スペクトルは工作物と砥粒の組み合せにより異なり,発光には砥粒の破壊に由来するものと工作物の破壊に由来するものがある.
また,砥粒の衝突速度は噴射圧と粒径に比例し,砥粒径が大きいほど砥粒は破砕しやすく,砥粒の破砕に由来する発光の強度は噴射圧の2乗に比例しており,また粒径が大きいほど強度は大きい.また,工作物破壊に由来する発光では除去速度と発光強度が比例する.そして,工作物破壊に由来する発光では総除去量と発光量が比例する.
これらの結果より,発光強度を計測することでブラスト加工における加工状況をモニタリングできることがわかった.今後モニタリングに適した組成のファイバ材料を選ぶことモニタリング技術として確立できる可能性がある.

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ブラスト加工における発光現象とそのモニタリングへの応用2010

    • 著者名/発表者名
      荒川太朗, 比田井洋史, 戸倉和
    • 雑誌名

      砥粒加工学会誌

      巻: 54 ページ: 293-297

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ワイヤ放電スライスされたシリコンウェハのブラスト加工2009

    • 著者名/発表者名
      荒川太郎, 比田井洋史, 戸倉和
    • 雑誌名

      砥粒加工学会誌 53

      ページ: 494-498

    • NAID

      10025103225

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ブラスト加工における発光とその応用2010

    • 著者名/発表者名
      荒川太郎, 比田井洋史, 戸倉和
    • 学会等名
      2010年度精密工学会春期大会学術講演論文集
    • 発表場所
      埼玉大学
    • 年月日
      2010-03-18
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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