研究概要 |
本研究は,超高度防災支援システムとしての情報収集手段として,いつでもどこでも誰でも使用が可能となる,超小型カメラを搭載した500g程度の超小型空中ロボットネットワーク網(マイクロエアービークルネットワーク網,MAVネットワーク網),いわゆる「ユビキタスMAVネットワーク網」の研究開発を行う.とくに,本研究では,携帯電話のネットワーク網を利用して離着陸指令,飛行ルート指令,カメラ動作指令等を送信し,画像データは再び携帯電話回線ネットワーク網によりオンライン送信して,日本のみならず世界のライブ情報を必要に応じて収集できる世界初の画期的,革新的な社会基盤としてのユビキタスMAVネットワーク網の基礎研究を行う. 本研究の目標は,研究代表者が提案している「MAVネットワーク網のハードウエアとソフトウエアの自律制御技術」と「世界に張り巡らされた携帯電話ネットワーク網のインフラを活用した遠隔操縦技術」をベースとして,世界初の超高度防災支援システムを確立・実現することである.千葉大学と千葉県は包括協定を締結しており,研究期間中に千葉県との包括協定をベースとして,千葉大学と千葉県総務部消防地震防災課と連携して,特区を設けてプロトタイプ複数機を千葉県下にネットワークリンク化して配備し,本提案の有効性について実証実験を行う. 本研究によって新しい飛行原理が確立され、より広範囲な自律飛行と一層の応用可能性が見いだせたことが大きな成果である.また、フォーメーション制御やスワーム制御の制御アルゴリズムも新たに開発した.さらに、本研究の中で6発ロータマイクロエアービークルという新しい設計思想も確立できて、いろいろな産業応用に展開できる可能性が生じたことは本研究の特筆すべき研究成果である
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