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水素吸蔵合金アクチュエータを用いた地熱利用技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21656228
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地球・資源システム工学
研究機関北海道大学

研究代表者

加藤 昌治  北海道大学, 大学院・工学研究院, 助教 (10250474)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード資源開発工学 / 地熱
研究概要

本研究は,地球温暖化の進行を抑制し,そして昨今のエネルギー供給不安の解消に向けての足掛かりとするために,石油代替エネルギーとして再生可能エネルギーである地熱資源の有効活用を目指している.そこで,低エンタルピーの地熱・温泉熱だけで動作する自律駆動型水素吸蔵合金アクチュエータを開発し,その有効性を示すことを具体的な目的とした.当アクチュエータに求めたものは,数十℃の温度差で動作が可能であること,水素吸蔵合金1kg当たり8Wの出力を出せること,そしてすべての動作が高温・低温熱源の温度差によってのみ行なわれるということである.このアクチュエータの駆動においては,排熱や余剰熱を利用するため燃料費はかからず,また駆動のために二酸化炭素等の温室効果ガスも排出しない.そして得られる力学エネルギーはそのまま利用してもよいし,発電に使ってもよい.本研究では,その取り掛かりとして,自律駆動型アクチュエータに必要とされる水素吸蔵合金の特性,合金容器の幾何学的特徴,水素ガスの流動に影響を及ぼす因子,熱交換性能を評価し,現場実証試験に相応しい地熱・温泉地域および施設を選定し,最後にそこで当アクチュエータの実証試験を実施した.本研究で得られた成果は次のようである:(1)水素吸蔵合金アクチュエータの試作において,合金容器には熱伝導性の良い銅管を使用し,水素ガスは漏洩しやすいため配管の接続には極力継手を使用せず,ロウ付けすることが有効であることがわかった.(2)安全のために水素圧の上限を1MPaとした場合でも,アクチュエータの動作には十分な圧力であった.(3)北海道内の温泉地における実証試験では,温泉水を高温熱源,雪氷水を低温熱源として当アクチュエータを動作させ,自律的に駆動する温泉水送水ポンプを稼働させた.(4)その結果,合金1kg当たり8.8W程度の出力を得ることに成功した.

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011 2009

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 高効率AMHA(自律駆動型水素吸蔵合金アクチュエータ)の開発2012

    • 著者名/発表者名
      加藤昌治
    • 学会等名
      第8回国際水素・燃料電池展:FCアカデミックフォーラム
    • 発表場所
      東京ビッグサイト(東京)
    • 年月日
      2012-03-02
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Laboratory Measurement of Poroelastic and Hydraulic Constants of Sedimentary Rocks Focused on Pore Water Discharge from Specimen with its Deformation2011

    • 著者名/発表者名
      M.Kato, H.Park, M.Takahashi, K.Kaneko
    • 学会等名
      12th International Congress on Rock Mechanics
    • 発表場所
      China National Convention Center (Beijing)
    • 年月日
      2011-10-19
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 地熱駆動型水素吸蔵合金アクチュエータの試作2009

    • 著者名/発表者名
      加藤昌治
    • 学会等名
      日本地熱学会平成21年京都大会
    • 発表場所
      京都大学(京都)
    • 年月日
      2009-12-01
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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