研究課題
挑戦的萌芽研究
内生バクテリアの病原性などに対する影響の評価選抜されたエンドファイトVeronaeopsis simplex,Y34 and IBA K45を供試し、内生するバクテリアの役割の解明を試みた。ハクサイを宿主としてFusarium属菌による病害に対する効果を検討したところ、西南地域(屋久島)から初めて分離されたY34のみに土壌病害抑制効果があることが明らかとなった。このV.simplex2菌株には、同菌体内に多数のバクテリア様構造物が観察された。バクテリア特異的プライマーによりPCR増幅されたことによって内生バクテリアの存在が確認されたが、複数種であることが示唆され、種構成も異なっていた。そこで、この2菌株を抗生物質処理したところ、その病害抑制効果は、Y34には変化が無かったが、元々防除効果を示さなかったIBAK45には認められるようになり、その種構成もY34に類似していた。また、植物病害防除に効果を示すエンドファイト3種Heteroconium chaetospira,Meliniomyces variabilis,V.simplexの中で内生バクテリアの存在が確認出来ているV.simplexだけが37℃の高温条件でも生育可能であることが明らかとなった。さらに、V.simplexは、微好気条件下においての生育が確認された。以上より、バクテリアの特徴である高温生育や嫌気的生育などの諸形質は、糸状菌内生バクテリアがコントロールしていることが示唆された。
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Microbes and Environments
巻: 25 ページ: 216-219
10026643500
巻: 25 ページ: 1321-324
http://info.ibaraki.ac.jp/scripts/websearch/index.htm