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添加物を用いない衝撃波による乳化加工技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21658053
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関熊本大学

研究代表者

伊東 繁  熊本大学, 衝撃・極限環境研究センター, 教授 (80069567)

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2009年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード衝撃波 / 乳化 / エマルション
研究概要

分散質、分散媒がともに液体である分散系溶液となる乳化は、食品、材料、燃料等に多く利用されている。安定的な乳化を得るためには、乳化剤が多用され、さらに長時間の攪拌を必要とする。本研究は、衝撃波を用いて乳化を行うことで、使用する乳化剤の量を低減すること、乳化の際にかかるエネルギーと時間の低減を目的としている。本研究では油滴が水中に分散するエマルションを水中油滴水中油滴(O/W型)エマルションについて実験を行った。衝撃波発生源としては火工品である導爆線(カヤク・ジャパン(株)製)を使用し、起爆には6号電気雷管(カヤク・ジャパン(株)製)を使用した。試料に負荷する水中衝撃波の圧力は導爆線と試料との距離を変化させることで調節可能である。作成したエマルションの評価は、粒度分布測定機(Malvern社製Zetasizer Nano ZS)を用い、それぞれについて油滴の平均粒径を測定することで行った。また、経時変化も測定し、エマルションの安定度も評価した。全体的には、各試料とも平均粒径が2μm以下となり、良好なエマルションを生成した。また、平均粒径の測定結果から、衝撃波処理後時間が経ったものの粒径が小さくなる結果が出た。通常エマルションは、時間が経っごとに分散した液滴が合一していき、液滴の粒径が大きくなっていく。今回の実験の結果は、それとは全く逆の結果が出ている。この原因としては、初期段階で存在した粒径の大きな液滴が、時間が経っとともに合一し、完全に分離してしまったのではないかということが考えられる。しかし、試料を目視で比較したところ、白濁度合いに明らかな変化は確認されず、同一の状態を保持しているように見受けられた。顕微鏡観察・比重測定による原因解明が今後の研究課題である。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 衝撃波を用いたエマルションの生成2010

    • 著者名/発表者名
      藤井健史
    • 学会等名
      第24回熊本県産学官技術交流会
    • 発表場所
      グランメッセ熊本
    • 年月日
      2010-02-04
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 衝撃波を利用した乳化技術について On the emulsion technology using the shock wave2009

    • 著者名/発表者名
      嶽本あゆみ
    • 学会等名
      日本調理科学会平成21年度大会
    • 発表場所
      同志社女子大学
    • 年月日
      2009-08-28
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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