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魚類の生殖系列を規定する細胞質因子の解析と分離に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21658066
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

山羽 悦郎  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (60191376)

研究分担者 本村 泰三  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (30183974)
研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード始原生殖細胞 / 生殖細胞質 / vasa / キンギョ / ゼブラフィッシュ / Bucky Ball
研究概要

本申請では、発生工学の材料であるPGCを産業的に重要な魚種でも使えるようにするために、生殖細胞質を利用し人為的にPGCを誘導することを目的とし魚類の生殖細胞質に関する研究を進めている。
生殖細胞質の因子と考えられているゼブラフィッシュBucky BallとGFPを結合したコンストラクトのmRNA(Buc-GFP)を異種キンギョ、タナゴ、ウナギ、マツカワの4魚種の受精卵へ顕微注入し、その発現を明らかにした。(1)キンギョでは、第1~3卵割期の卵割面にGFPのシグナルが確認された。128~胞胚期に胚盤周囲で蛍光顆粒をもった割球が確認された。(2)タナゴでは、8~16細胞期から卵割面の境界に蛍光シグナルが認められた。64~128細胞期の一部の胚で、胚盤の周囲には分布しない割球間での蛍光の顆粒の局在を観察した。(3)ウナギでは、胞胚期での顆粒の局在を確認した。良い卵が採れていないので、初期卵割期での確認は行えていない。(4)マツカワでは、4-8細胞期から蛍光顆粒の局在が確認される。個体によって、割球間に複数の顆粒の局在が認められた。胞胚期では、胚盤の周辺あるいは中央部でと、個体により異なる局在が認められた。シグナルは、胚環期から胚盾期には弱くなった。これらの結果より、このコンストラクトを用いることで、様々な種の生殖細胞質を顕在化させることが出来るようになった。
Buc-GF mRNAを注入したゼブラフィッシュ胚から胞胚期の胚盤周縁部のシグナルの存在部位を他の胚に移植した。その結果、高頻度で生殖系列キメラを誘導できた。したがって、これまで分離が困難であった胞胚期の胚からこのシグナルを目標として始原生殖細胞、あるいは生殖細胞質をもつ割球を分離できると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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