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アサリ資源減少へのパーキンサス原虫の関与の検証

研究課題

研究課題/領域番号 21658069
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東京大学

研究代表者

良永 知義  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 准教授 (20345185)

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードアサリ / Perkinsus olseni / Perkinsus honshuensis / 病害
研究概要

(1)感染実験によるパーキンサス原虫の病原性評価
未感染の人工アサリ種苗を、様々な濃度のパーキンサス原虫2種で個別に攻撃した後、給餌飼育し、その生残ならびにアサリ体内のパーキンサス原虫の栄養体の数を計数し、アサリに致死的な寄生強度を把握した。その結果Perkinsus olseniでは、アサリ種苗に致死的影響があり、アセリ栄養体密度が10^7cells/g軟体部重量になると死亡が始まった。一方、P.honshuensisについて、コントロールにも死亡が認めららたため、その病害性は明確にはならなかった。
(2)干潟におけるアサリ幼貝の減耗とパーキンサス原虫との関係評価
パーキンサス寄生強度の高い干潟(周防灘ならびに有明海)において、まず応募者が開発したPCR-RFLP法により生息するパーキンサスの種構成を把握した。その結果、どちらにおいてもP.olseniとP.honshusensisの両方が感染していることがわかった。また、有明海の干潟で毎月サンプリングを行いあさりにおけ幹線は、感染強度は多くの場合10^6cells/g軟体部重量で、10^7cells/gを超えることはほとんどなかった。
(3)アサリの資源動向とパーキンサス原虫の感染状況調査
アサリの漁獲量は全国的には減少傾向にあるが、場所によって、漁獲量が継続的に減少した海域、年によって大きく変動はするものの継続的減少は見られない海域、あるいは漁獲量が増加した海域などが見られる。そこで、それらの海域におけるアサリ成貝のパーキンサスの感染レベルと構成種を調査し、漁獲量の変動との関係を比較した。その結果、大まかにはアサリ漁獲量の減少が著しい海域ではパーキンサスの寄生強度が高い傾向が認められた。しかし、パーキンサスの寄生強度は周囲の環境要因にかなり影響を受けており、一方、漁獲統計の分解精度が低く、漁獲統計とパーキンサスの感染強度での比較からみた解析は困難であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Development of a PCR-RFLP method for differentiation of Perkinsus olseni and P.honshuensis in the Manila clam Ruditapes phillipinarum2010

    • 著者名/発表者名
      Takahashi, M., T.Yoshinaga, K.Ogawa
    • 雑誌名

      Fish Pathology 44

      ページ: 185-188

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Perkinsus olseniのアサリ幼貝への病害性2010

    • 著者名/発表者名
      下川潤・良永知義・小川和夫
    • 学会等名
      平成22年度日本水産学会春季大会
    • 発表場所
      日本大学生物資源科学部
    • 年月日
      2010-03-29
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] アサリに寄生するパーキンサス属原虫の温度耐性および塩分耐性2009

    • 著者名/発表者名
      下川潤・良永知義・小川和夫
    • 学会等名
      平成21年度日本魚病学会大会
    • 発表場所
      東北大学大学院農学研究科
    • 年月日
      2009-09-27
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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