• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

水産資源研究における生物測定の過程に潜む心理ヒューマンファクターの実証

研究課題

研究課題/領域番号 21658071
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関東海大学

研究代表者

大西 修平  東海大学, 海洋学部, 准教授 (00262337)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2010年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2009年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード漁業者の行動 / 合理的行動 / 意思決定 / 生産効率 / 時間短縮 / 共同作業 / 判断の傾向
研究概要

漁業および生物測定における、ヒューマンファクター(HF)の直接測定については、生産現場の作業の環境要因を除去する方法が確立できなければ、客観的な分析に至らない。22年度は、測定者個々のHFの特定でなく、集団としての測定者、漁業者の行動選択という巨視的な観点に立った。ゲーム理論をツールとした巨視的な分析から、HFを抽出できないか、これまでのHFから積み上げていくアイデアでなく、逆の方向からHFに接近する方法を模索した。ゲーム理論では、行動の合理的選択性が前提となる。したがって、潜在的なHFについての見落としが起きる恐れがある。そこで、行動の合理性を前提としないモデルである進化ゲーム理論(EGT)に着目し、情報を集めた。漁業者の行動分析は、北米と北欧に研究事例が集中したが、ほとんどは、合理性を前提とした静的なモデルを扱っていた。限定的で制約の強い分析からはHFの抽出は困難である。一方、日本国内の研究事例に、人間集団の逐次行動と生態系変遷のCouplingを動的に試みた事例が見つけられた。事例は、水質管理と集団の行動、森林伐採と集団の行動にわたり、いずれも集団の行動タイプの分類、方向、大きさ、といった定量化が、時間軸上で巨視的に扱えるモデルに基づいていた。モデルは、互恵や利他行動をはじめ、いわゆる非合理的行動まで、扱えるので、HFへのアプローチ方法として適切である。水産資源動態とHFの接点を探る端緒を得るため、簡単な事例として、最大持続生産量(MSY)を含む資源動態と漁業者集団の行動のCouplingを扱えるモデルを作成した。平衡状態の計算やモデルの分析を行い、HF抽出につながるモデルの基礎を構築した。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi