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生体情報としてのバイオフォトンの発生メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 21658086
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 農業情報工学
研究機関静岡県農林技術研究所

研究代表者

伊代住 浩幸 (2010)  静岡県農林技術研究所, 植物保護科, 上席研究員 (30426449)

加藤 公彦 (2009)  静岡県農林技術研究所, 栽培技術部, 研究主幹 (00426446)

研究分担者 影山 智津子  静岡県農林技術研究所, 植物保護科, 科長 (10426447)
伊代住 浩幸  静岡県農林技術研究所, 生産環境部, 主任研究員 (30426449)
研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2010年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード植物 / シグナル伝達 / 生体情報 / 非破壊計測 / ストレス / バイオフォトン / 抵抗性誘導
研究概要

「バイオフォトンの発生反応の解析」では、イネ細胞においてエリシター応答発光を増強させるホルモン物質で、それ自体も比較的高濃度(400μM以上)の処理でイネ細胞からバイオフォトンを発生させる、サリチル酸(SA)応答性のバイオフォトンの特性を解析した。エリシター応答発光で顕著な、過酸化水素生成との量的相関は、SA応答発光では認められなかった。また、SA応答発光を示さない変異細胞株を用いた解析から、エリシター応答発光の増強作用は、SA自体による発光誘導反応とは独立であることが示唆された。この結果から、植物におけるストレス応答の下流部分(エリシター応答)の変動だけでなく、上流部分(ホルモン作用)の変動もバイオフォトン発生に反映されていることが示唆された。
「バイオフォトンの変動メカニズムの解析」では、病害抵抗性誘導剤(アシベンゾラル-S-メチル:ASM)の作用でイネ細胞のキチンエリシター応答発光が増強される際に、顕著な発現増加を示す各種WRKY転写調節因子の働きを解析した。RNAiで当該遺伝子をノックダウンしたところ、そのうちOsWRKY45ノックダウン株ではASM処理によるエリシター応答発光の増強が著しく抑制された。ASMの上流で作用するSAの処理によるエリシター応答発光の増強が同様に抑制された一方で、作用性が異なるホルモンである、ジャスモン酸処理による増強は抑制されなかった。この結果は、エリシター応答発光の増強が反映しているものが、抵抗性誘導のシグナル伝達経路の下流に位置して、複数経路で共通に利用されるシグナルの変動である可能性が高いことを示唆しており、ストレス応答に関する生体情報としての重要な特性を明らかにすることができた。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] バイオフォトンによる病害抵抗性誘導の評価2011

    • 著者名/発表者名
      伊代住浩幸
    • 雑誌名

      光アライアンス

      巻: 22 ページ: 11-15

    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [雑誌論文] 6量体キチンが誘導するエリシター応答発光と過酸化水素との量的相関2010

    • 著者名/発表者名
      加藤公彦
    • 雑誌名

      日本植物病理学会報 76巻(3号)(未定)

    • NAID

      130004779355

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] イネ培養細胞のサリチル酸応答発光の特性2011

    • 著者名/発表者名
      伊代住浩幸
    • 学会等名
      日本植物病理学会
    • 発表場所
      東京農工大学(東京都)(震災のため中止。要旨集掲載で発表が代替された)
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 植物の高温ストレス障害の軽減効果をもつ化合物の探索2010

    • 著者名/発表者名
      伊代住浩幸
    • 学会等名
      日本農薬学会
    • 発表場所
      北海道大学(札幌市)
    • 年月日
      2010-05-29
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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