• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

インビトロ血液脳関門システムによる分子・細胞動態リアルタイムイメージング法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21659016
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関北海道大学

研究代表者

南 雅文  北海道大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (20243040)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2009年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード血液脳関門 / 骨髄間葉系幹細胞 / 血管内皮細胞 / 細胞治療 / リアルタイムイメージング / in vitro BBBモデル / グリーンラット / 神経細胞 / アストロサイト / 白血球 / マクロファージ / 神経細胞傷害
研究概要

骨髄間葉系幹細胞(MSC)の静脈内投与は、脳梗塞後の神経機能障害を改善する。昨年度は、マクロファージやミクログリアの脳微小血管内皮細胞(BMEC)層の通過機構に関して検討を行ってきたが、今年度は、臨床応用が期待されているMSCの血液脳関門(BBB)通過機構の解析を行った。はじめに、MSCのBBB通過機構の解析に用いるインビトロ評価系を、BMECからなるインビトロBBBモデルとMSCを組み合わせることで構築した。BMECは全ての細胞が緑色蛍光を発するSD-Tg(CAG-EGFP)ラットから採取して培養したものを、MSCはラット骨髄から採取して培養し、蛍光試薬PKH26で標識したものをそれぞれ用いた。細胞培養インサート(メンブレンのポアサイズは8.0μm)にBMECを播種し、インサートのlowerチャンバーに10%牛胎仔血清を加えた条件下、upperチャンバーにMSC(1.5×10^4cells/cm^2)を加え、24時間後に固定して観察した。BMECの形態や単層構造に顕著な変化は認められない一方で、BMEC層を通過し、BMEC下にてメンブレン上に接着したMSCが多数観察された。また、ポアを通過してメンブレンの裏側に接着したMSCも認められた。MSCがどのようにBMEC層を通過するのかを明らかにするために、タイムラプスイメージングにより両細胞の動態を観察した。その結果、MSCが傍細胞経路を介してBMEC層を通過する様子が観察された。また、MSCがBMEC層を通過する際には、一時的にBMEC間隙が拡がり、通過後、その間隙は閉じて元の状態に戻る様子も観察された。以上より、本研究においてMSCのBMEC層通過を評価・観察できるインビトロ実験系の構築に成功し、この実験系を用いて、MSCが傍細胞経路でBMEC層を通過することを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] インビトロ血液脳関門モデルを用いた骨髄幹細胞イメージング2010

    • 著者名/発表者名
      松下隆司
    • 学会等名
      第51回日本神経学会総会
    • 発表場所
      東京(東京国際フォーラム)
    • 年月日
      2010-05-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] Establishment and functional analysis of a novel in vitro blood-brain barrier model2009

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Katayama
    • 学会等名
      Neuroscience2009, Society of Neuroscience 39th annual meeting
    • 発表場所
      シカゴ、米国(マコーミックプレイスコンベンションセンター)
    • 年月日
      2009-10-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 新規in vitro BBBモデルの確立とその機能的評価2009

    • 著者名/発表者名
      吉田直
    • 学会等名
      第23回北海道薬物作用談話会
    • 発表場所
      札幌(北海道大学薬学部)
    • 年月日
      2009-07-11
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 新規インビトロBBBモデルの確立とその機能的評価2009

    • 著者名/発表者名
      松下隆司
    • 学会等名
      第50回日本神経学会総会
    • 発表場所
      仙台(仙台国際センター)
    • 年月日
      2009-05-20
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi