研究課題/領域番号 |
21659042
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療系薬学
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
小田切 優樹 崇城大学, 薬学部, 教授 (80120145)
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研究分担者 |
丸山 徹 熊本大学, 薬学部, 教授 (90423657)
渡邊 博志 熊本大学, 薬学部, 講師 (70398220)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2009年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | ヒト血清アルブミン / Aβ / 変異体 / ファージ / ドメイン / Pichia酵母 / 免疫沈降法 |
研究概要 |
本年度はAβによる毒性の軽減や繊維化の抑制を可能とするAβ高捕獲型ヒト血清アルブミン(HSA)変異体の設計を最終目標とした。はじめに、HSA分子上のAβ結合部位のマッピングを行った。HSAが相同性の高い3つのdomainと6つのsub-domainから成り立つ点に着目し、domain I (dI)、domain III (d III)、domain IA-IIA (d IA-IIA)、domain IIB-III (d IIB-III)を提示した各display phageを作製した。次に、phageに提示したHSA-domainとAβの結合評価法についてELISA法での確立を行った。具体的には、HSA d IIB-IIIを提示したdisplay phageを作製し、helper phage(タンパク質非提示phage)をコントロールとした結合評価をELISAによって行った。その結果、helper phageと比較してHSA d IIB-III display phageとAβの強い結合が確認されたことから、phage上にdomainを提示させることで、各HSA-domainとAβとの結合評価が可能であると考えられた。そこで、dII、dIIB-IIIの2種に加え、今回新たに作成した3種のdisplay phageのタンパク質提示確認をELISAによって行った。その結果、すべてのdisplay phageにおいて抗HSA抗体に対する反応性がみられたことより、全てのHSA-domainが各phage上に提示していると考えられた。さらに、各domalnを提示したphageとAβとの結合実験から、AβはHSA分子上の全てのdomainに結合することが示唆された。
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