研究課題/領域番号 |
21659130
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森本 剛 京都大学, 医学研究科, 講師 (30378640)
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研究分担者 |
関 進 京都大学, 医学研究科, 教務職員 (80422955)
平出 敦 京都大学, 医学研究科, 教授 (20199037)
窪田 愛恵 京都大学, 医学研究科, 教務補佐員 (50447942)
前田 祐子 京都大学, 医学研究科, 講師 (30378749)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 医療・福祉 / 社会医学 / 医療安全 / 医学教育 |
研究概要 |
平成23年度は研究実施計画通り、医療事故説明実習の長期効果を評価するため、京都大学医学部4回生46人に対し縦断研究を実施した。12月の「医療安全学」で医療事故発生時における説明についての講義やロールプレイを行い、3ヶ月間のインターバルをおいた後の「臨床実習入門」に、異なるシナリオで同じロールプレイを実施した。 ロールプレイでは、前後に医療面接実習で経験のある模擬患者(約20人)を対象に、医原性有害事象発生の仮想シナリオを用いて、医学生と模擬患者に必要な情報(医学生:医師が持っている情報vs模擬患者:患者や家族が経験した帰結のみの情報)を与えた上で、説明を行い、説明の質を模擬患者及び学生本人が調査票に基づいて評価した。 その際に、医師から与えられた情報の内容、謝罪の有無、感情的配慮、全体的な印象について、平成21年度研究で評価された調査票を用いた。また、許可の得られた4人の医学生については、平成21年度研究と同様に3方向からのビデオ撮影を行い、説明の内容を記録した。 初回のロールプレイにおける、有害事象説明の総合評価は、自己評価で1年目(平成21年度4回生)および2年目(平成22年度4回生)は10段階評価で平均4.7対4.8(p=0.9)、模擬患者からの評価では1年目と2年目は10段階評価でそれぞれ平均6.0対6.5(p=0.3)と同等な結果であった。現在3ヶ月間のインターバルを勘案した、長期効果に関する比較解析を実施中であり、この結果によって本教育介入の有効性が明らかになり、今後の卒前並びに卒後教育における医療安全教育に新しい視点を与えることが期待される。
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