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細胞外カルシウムによる腎尿細管細胞間隙ナトリウム輸送調整機構の発見と解析

研究課題

研究課題/領域番号 21659212
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関東北大学

研究代表者

根東 義明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00221250)

研究分担者 森本 哲司  東北大学, 病院, 助教 (10344657)
研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2009年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード移植・再生医療 / 医療・福祉 / 解剖学 / 細胞・組織 / 病理学
研究概要

最近我々は、マウスの腎髄質内層細いヘンレの上行脚における受動的NaCl輸送に対して、細胞外イオン化CaやCa受容体刺激薬が影響を与えることを見出した。本研究は、この特異的な細胞外イオン化CaのNaCl輸送に対する作用機序を明らかにすることを目的として実施された。細胞外イオン化Caによる受動的NaCl輸送の変化は、Cl輸送を担うClC-Klノックアウトマウスでも出現し、その効果が細胞間隙のNa輸送の抑制であることが明らかとなった。また、その効果は細胞外イオン化Caのみならず、Ca受容体刺激薬のネオマイシン等でも同様に発現することが証明された。
これまで、細胞間隙のNa透過性が細胞外Caによって調節されるという事実は証明されたことがなく、本研究成果は細胞外Caの経上皮イオン輸送の中でも、細胞間隙におけるイオン輸送に対する新しい輸送調節機序として大変興味深い。細いヘンレの上行脚は、腎結石症におけるRandall's plaqueの出現部位としても知られ、今後本尿細管部位における細胞外Caと尿濃縮機構の重要コンポーネントである細胞間隙のNa輸送との関係が、腎結石症における病態・病因に関係するのではないかという新たな仮説を立てる上で重要な視点となる可能性が強く示唆されたと言える。
今後、この視点からin vivoレベルや細胞間隙透過性に関与する様々な輸送蛋白質の機能解析を通じて、腎結石症の研究が発展することが期待され、その点において本研究成果は重要な意義づけをもつと考えられた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Reevaluation of glomerular charge selective protein-sieving function2009

    • 著者名/発表者名
      Saito H, Takahashi S, Nagata M, Tsuchiya T, Mugishima H, Yan K, Kondo Y, Matsuyama T, Sekine T, Igarashi T.
    • 雑誌名

      Pediatr Nephrol 24

      ページ: 609-612

    • NAID

      10024846587

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Stroke risk of blood pressure indices determined by home blood pressure measurement : the Ohasama study2009

    • 著者名/発表者名
      Inoue R, Ohkubo T, Kikuya M, Metoki H, Asayama K, Kanno A, Obara T, Hirose T, Hara A, Hoshi H, Totsune K, Satoh H, Kondo Y, Imai Y.
    • 雑誌名

      Stroke 40

      ページ: 2859-2861

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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