研究課題/領域番号 |
21659225
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
代謝学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
泉 哲郎 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (00212952)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 細胞・組織 / 生体分子 / 生理学 / 蛋白質 / 糖尿病 |
研究概要 |
これまで我々は、膵β細胞に発現する低分子量GTPase Rab27aとそのエフェクター分子granuphilinをコードする遺伝子をそれぞれノックアウトしたマウスにおいて、インスリン顆粒開口放出過程の変化を解析してきた。その結果、granuphilinはインスリン顆粒膜の細胞膜ドッキング(接着)に必須であるが、Rab27aは顆粒の細胞膜近傍への供給に関与することがわかり、両分子は細胞内で複合体を形成するにもかかわらず、異なる開口放出過程を制御することが示された。またこの知見は、膵β細胞でRab27aがgranuphilin以外のエフェクターを介する作用を有していることを示唆している。本研究では、膵β細胞に発現するRab27aエフェクターの1つexophilin8の機能解析をさらに進めた。前年度はexophilin8過剰発現による作用を研究したが、本年度は主としてshRNAsを用いた発現抑制による効果を解析した。その結果、exophilin8はインスリン顆粒を細胞皮質部のアクチン網に一時的に捕捉して、これを分泌刺激中に細胞膜近傍へ供給することによって、その開口放出過程を促進していることがわかった(Mizuno K et al., Mol Biol Cell,in press)。本知見は、これまで解明の進んでいない、分泌顆粒の細胞内深部における動態と開口放出の関係について、その分子基盤の一端を明らかにするものである。
|