研究課題/領域番号 |
21659311
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
尾崎 倫孝 北海道大学, 大学院・医学研究科, 特任教授 (80256510)
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研究分担者 |
近江谷 克裕 産業技術総合研究所, ゲノムファクトリー部門, 主幹研究員 (20223951)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 生体イメージング / 分泌型ルシフェリン / 発光 / 血液診断 / 分泌型ルシフェラーゼ / 発光プローブ / 生体リポーター |
研究概要 |
1、腫瘍に対する理想的な診断・治療法を確立し、従来の問題点を解決する手段として、発光プローブによる新たなバイオイメージング法(生体内におけるより定量的なイメージング法)の開発を目的として、以下の基礎研究を行なった。 (1)分子プローブの作成:分泌型ルシフェラーゼをコードしたプラスミドをもちいて、その効果を細胞レベルで確認した(細胞内と培養液中のルシフェラーゼ活性を測定し、生体にて十分なシグナルが得られる条件などを検討した)。 (2)また、プローブ安定発現細胞株(固形癌の細胞株に対して)を樹立した。 2、生体内リポーターとしての有用性を検討した。 (1)分泌型ルシフェラーゼ遺伝子の安定発現細胞株(ヒト膵癌細胞株)によるヌードマウス腹腔内癌播種モデルを作成した。 (2)マウスモデルへのプローブ導入細胞の移植と生体内での有用性を検討した。 これらのプローブを遺伝子発現のリポーターとして使用可能かどうかを検討した。腹腔内に播種進展した腫瘍において、腫瘍自体からのシグナルの強度をイメージングにて評価し、また血液中に分泌されたルシフェラーゼからのシグナル強度を測定した。同時に、実際の腫瘍進展(原発巣および転移巣の拡大の程度)を経時的に評価した。その結果、従来行なわれていた腫瘍自体からのシグナルの測定よりも、血液中に分泌されたルシフェラーゼの活性を測定したほうが、実際の腫瘍細胞の総量(生きている腫瘍細胞)を反映していることが示された。これにより、分泌型の発光プローブを用いることの生体での有用性が示された。
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