研究課題/領域番号 |
21659368
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔・蘇生学
|
研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
須加原 一博 琉球大学, 医学部, 教授 (20171126)
|
研究分担者 |
比嘉 達也 国立大学法人琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (10404568)
宮田 裕史 国立大学法人琉球大学, 医学部附属病院, 講師 (60315471)
|
研究期間 (年度) |
2009
|
研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2009年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
|
キーワード | 急性肺傷害 / 創傷治癒 / 肺胞上皮細胞 / 細胞増殖因子 / サイトカイン / 骨髄幹細胞 / 分子生物学 |
研究概要 |
1. 培養肺胞II型上皮細胞気管内投与による投与(培養)細胞の動態-これまでの研究成果から、KGF投与後2~3日目に最大増殖能(BrdU取り込み最大)を示し、イオン輸送能もそれとよく相関することなどが明らかになった。2.骨髄幹細胞からのlung stem cellsの分離と病変修復への応用-GFPラットに5-FUを投与し、骨髄を刺激し、骨髄細胞を採取。培養し血球成分を除いた骨髄幹細胞を静脈投与し、肺胞への生着度を検索。ブレオマイシン肺傷害への生着度を比較検討し、傷害肺への生着が高いことがわかった。さらに、SP-A抗体による染色を行うと、血管から肺組織へ遊走した骨髄細胞の中に、SP-A抗体に染色される細胞があった。肺胞II型上皮細胞に特異的なSP-C mRNAをin situ hybridization法で検索すると、肺胞内のグリーンの上皮細胞に発現しており、肺胞II型上皮への分化と考えられた。現在これらがKGFに反応するか検索中。反応する場合は、病変修復作用があるか検索を計画している。特に、培養細胞を気管内投与し、骨髄細胞を血管内投与することで、修復促進できるものと期待される。3.Ethylpyruvateによる肺傷害抑制機序の解明-培養肺細胞(A549細胞)を用いて、ethyl pyruvate(EP)のNF-kBに対する抑制効果を検索した。A549細胞をTNF-αで刺激するとNF-kBが活性化(7.5倍増加)されるが、この作用がethyl pyruvateで濃度依存性に抑制された。EPはIkBaの蛋白量増加を抑制した。この遺伝子発現も抑制した。EPはNF-kBシグナル経路の活性化が重要な役割りをもつ炎症を抑制することが期待された。
|