研究課題/領域番号 |
21659378
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
中村 晃和 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10381964)
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研究分担者 |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (90240952)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学研究科, 特任教授 (70275220)
高羽 夏樹 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授(寄附講座) (80294081)
沖原 宏治 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (80285270)
三神 一哉 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (10291585)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2010年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2009年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 超音波 / 前立腺癌 / MRI / image fusion / prostate biopsy / 経直腸的超立波 / 医用画像 / コンピュタ / 画像融合 |
研究概要 |
世界で一般に、前立腺癌の病理学的診断のための針穿刺のためのガイダンスに使用されている経直腸的超音波(TRUS)画像に、前立腺癌診断能が高いとされるMRI画像を融合するという「MR/US image fusion」は、今日では、その研究段階を経て、臨床応用が可能となっている。しかし、そのimage fusionの精度達成度は、未だに、operator dependentであり、一般臨床医でも正確なimage fusionを達成できるようにする技術開発が課題であった。 本研究では、超音波TRUSプローブが、直腸内にある条件と、そのプローブのないMRI撮影では、直腸の腹側にある前立腺の形状における変形度には大きな差があることが、image fusionの誤差を引き起こす原因として、ひとつの大きな課題であった。そこで、超音波TRUSプローブの中身の金属類を全てはずした、プラスチック製外形のみを作成し、これを、MRI画像の撮影時に、患者の直腸内に挿入しておくことで、条件の同一化を図ることに成功した。本研究成果は、UkimuraらがInt J Urol.17(10):890-3.2010にて、英文論文にて報告(本研究課題による補助金によることも明記)した。 本研究成果は、世界で広く、針穿刺のリアルタイムガイダンスに使用されているTRUS画像に、前立腺癌診断能が高いとされるMRI画像を融合する際、image-fusionの精度を、より容易に、向上することに貢献するものである。この研究成果により、前立腺針生検法における近年の(望ましくない)傾向である「患者への負担を課す針生検本数の増化」に歯止めをかけ、患者への負担を減らしながらも、正確な画像によるガイダンスによって、その診断精度向上に貢献するものである。すなわち、経済的かつ身体的な患者への負担を減らし、同時に、患者の利益(診断効率の向上)を確保できることができ、その臨床的意義は大きい。
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