研究課題/領域番号 |
21659385
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
和氣 徳夫 九州大学, 医学研究院, 教授 (60091584)
|
研究分担者 |
小林 裕明 九州大学, 医学研究院, 准教授 (70260700)
井上 貴史 九州大学, 大学病院, 助教 (70380417)
谷口 秀一 九州大学, 大学病院, 助教 (70452711)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2010
|
研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2010年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2009年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | 癌細胞老化 / p53 / ゲノム創薬 / 悪性腫瘍 / がん細胞老化 / MDM2 / ROS / p21 |
研究概要 |
細胞老化誘導シグナロソームRas/ERα/MDM2/p53/p21の破綻は不死化能獲得に関与する。様々ながん細胞で本シグナロソームを再構築するとがん細胞に老化が誘導される。癌細胞に本シグナロソームを再構築するためSP1阻害剤低濃度Mithramycin(MTH)を用い、MDM2発現抑制及びp53蛋白安定化することを試みた。20nM MTHはp53遺伝子野生型Hec6, HHCIA, KF, OVAS21がん細胞増殖を抑制したが変異型p53遺伝子を持つがん細胞の増殖は抑制しなかった。SubG1及びG0/G1への集積が認められた。p53遺伝子下流のPUMA及びp21発現誘導も観察された。MTH処理後MDHたんぱく発現は抑制されたが、p53蛋白安定化に伴う二次的MDM2蛋白発現誘導が観察された。ヌートマウス皮下移植実験にてMTHは高濃度で軽度な腫瘍形成抑制を示した。一時的p53蛋白の安定化はルシフェレースリポーターアッセイで確認された。低濃度MTHの抗腫瘍効果を増強するためMDM2阻害剤nutlin3との併用を行った。顕著なアポトーシス誘導を伴った腫瘍抑制効果が示された。
|