研究課題/領域番号 |
21659412
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
貴志 和生 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40224919)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2010年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2009年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 老化 / 再生医療 / 非接着培養 / 皮膚 / 再生 / 付属器 / 細胞 |
研究概要 |
真皮の幹細胞と考えられているSkin derived precursors(Skps)は、細胞増殖因子を添加し、無血清培地にすることで接着せず細胞魚集塊を形成することで得られる。本研究では、「幹細胞」だからコロニーを形成し、分裂、増殖するのか、凝集するから幹細胞様の不死化した性質を獲得するのかという点の検証を行った。老化し分裂回数が低下した線維芽細胞を非接着性培養皿で培養し、細胞凝集塊を形成させ、さまざまな培養期間の後に、再び酵素処理により単一細胞に分離し、細胞増殖能が増加することを確認した。驚くべきことに4ケ月間凝集塊を形成した状態でも細胞塊は生存し続けた。 接着培養に戻し、再び増殖させ、その後の分裂回数を調べた。増殖能が低下した後に再び非接着性培養皿に戻し、細胞凝集塊を形成させ、その後再び接着培養に戻すという操作を繰り返し、どの程度まで分裂回数が復活するかを調べたところ、経継代的に増殖能は増加していった。 Genechipによる解析で、細胞凝集塊を形成した細胞で発現が増強している遺伝子をreal time PCRで確認を試みたが、ほとんどの遺伝子は、凝集塊で働いていない状態であった。一方で、いくつかの未分化マーカーとされている遺伝子は発現の上昇がみられた。siRNAによる遺伝子ノックダウンは、本研究では奏功しなかったが、今後、発現の上昇がみられた遺伝子改変細胞を用いることで、老化のメカニズムにさらに迫ることができるものと考えられた。
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