研究課題/領域番号 |
21659417
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
福本 眞理子 北里大学, 薬学部, 准教授 (40137914)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
3,210千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 210千円)
2011年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 急性中毒学 / 酸化ストレスマーカー / アセトアミノフェン中毒 / 8-OHdG / MDA / 酸化ストレスーカー / 8-hydroxy deoxyguanosine / N-アセチルシステイン / グルタチオン / マロンジアルデヒド |
研究概要 |
アセトアミノフェン中毒では、肝臓でCYP2E1による毒性代謝物NAPQIが蓄積し、肝細胞と共有結合することにより肝毒性を発現する。このNAPQIはグルタチオン(GSH)抱合を受け無毒化することから、GSH補給のためにその前駆体であるN-アセチルシステイン(NAC)が解毒薬となる。中毒の本体が酸化的代謝に起因し、解毒薬が抗酸化作用、ラジカル除去作用を有するGSHの補給であることに着目し、8-hydroxydeoxy guanosine(8-OH-dG)をはじめとする酸化ストレスマーカーがアセトアミノフェン中毒の毒性および解毒薬治療効果の新たな指標になりうるのではないかと推測し研究に至った。 アセトアミノフェン中毒量を投与したマウスを用いて、枯渇した肝臓中GSHがNAC投与により有意に上昇することを検証した。また、GSH枯渇状態にある疾患に対してNACを投与した場合の指標として、臨床的に検討されていた赤血球中GSH、総チオール濃度、総抗酸化能については、肝臓中GSHの増減を反映しているという確証は得られなかった。また、アセトアミノフェン中毒患者の尿および血清中の8OHdGおよびMalonedialdehyde(MDA)の測定法を確立し、解毒薬の治療効果の指標としての有用性の可能性が示唆された。
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