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閉塞性睡眠時無呼吸症候群における口腔内装置の治療効果と効果予測因子

研究課題

研究課題/領域番号 21659467
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関山口大学

研究代表者

上山 吉哉  山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00168668)

研究分担者 中野 旬之  山口大学, 医学部附属病院, 医員 (60511730)
研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2010年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2009年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード睡眠時無呼吸症候群 / 口腔内装置 / 無呼吸・低呼吸指数 / 気道体積 / CT値 / PSG検査
研究概要

閉塞性睡眠時無呼吸症候群における口腔内装置(以下OA)の治療効果を明らかにするために、2種類の下顎前方移動型口腔内装置、すなわち固定型OA、半固定型OAを用いて治療を行った2群におけるOAの治療効果について検討を行った。一般に固定型OAに比べると半固定型OAの効果は低いとされている。われわれが行った検討の結果でも、半固定型OAは固定型OAに比べやや効果は劣るものの81.8%の患者で無呼吸・低呼吸指数(以下AHI)の改善を認めていた。これは、他の固定型OAを用いて治療効果について検討を行った報告と比較しても、明らかに低い結果ではなかった。次に、固定型OAと半固定型OAの作用機序について明らかにするために、まずCT画像を3次元構築し気道形態を評価するために、気道形態をより精密に評価できるCT値についてわれわれオリジナルの方法を用いて検討を行った。すなわち、気道内よりCT値を1pixcelごとに測定していきCT閾値が最も変化する部位が気道の境界と考え、症例ごとに検討を行った。その結果、多くの症例でCT値の上限は-400~-500HUであり、-400HUが検討に用いる最も適したCT値であることを明らかにした。次に、このCT値を用いて口腔内装置装着時・非装着時の2回CT撮影を行い、気道形態の変化について検討を行った。その結果、半固定型OAでは軟口蓋後方では有意に拡大しているが、舌根部では気道は拡大していないことが明らかとなった。また、固定型OAでは軟口蓋後方では気道は拡大していないが、舌根部では気道が有意に拡大していることが明らかとなった。以上の結果より、治療前にCTを撮影し上気道の閉塞部位を確認するとともに、同時に下顎を前方に移動することにより、閉塞部位が拡大するかを確認することが重要であることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2010 実績報告書
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 気道形態と睡眠時呼吸障害の関係に関する検討2010

    • 著者名/発表者名
      中野旬之
    • 学会等名
      第55回日本口腔外科学会総会
    • 発表場所
      幕張メッセ・千葉県
    • 年月日
      2010-10-17
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] 顎変形症患者における気道容積と睡眠時呼吸障害に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      管北斗
    • 学会等名
      第57回NPO法人日本口腔科学会 中国・四国地方部会
    • 発表場所
      川崎医科大学 現代医学教育博物館
    • 年月日
      2009-11-14
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 顎変形症患者における術後の気道形態の変化に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      松下明日香
    • 学会等名
      第19回日本顎変形症学会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2009-06-04
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 下顎後方移動術後の咽頭気道前後系変化の検討2009

    • 著者名/発表者名
      中野旬之
    • 学会等名
      第63回日本口腔科学会学術集会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(静岡県)
    • 年月日
      2009-04-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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