研究課題
若手研究(S)
生殖細胞の初期発生および減数分裂は遺伝の根幹をなす現象であり、その分子構造の解明は基礎・応用遺伝学的な観点から重要な課題である。本課題では、モデル作物であるイネの2つのRNA結合蛋白質MEL1とMEL2の機能解析を行った。MEL1は減数分裂初期過程の進行に重要な役割を担う。MEL1は主に21および24塩基長の短いRNA(mipsRNA)配列と結合することを明らかにした。またそれら配列をイネゲノムにマップし、遺伝子間領域に由来する700種類以上の蛋白質非コードRNA(lineRNA)から生合成されることを示した。MEL2は体細胞分裂から減数分裂への移行タイミングを制御する。更に本課題では、MEL2のRNA認識モチーフ(RRM)がAUリッチな配列(UUAGUU(U/A)(U/G)(A/U/G)U)に結合すること、同コンセンサス配列をもつ遺伝子がイネゲノム中に249個あることを見いだした。今後、本成果から2つのRNA結合蛋白質の直接的な制御下にある標的遺伝子が同定され、植物の生殖および減数分裂におけるRNA結合蛋白質を介した転写あるいは転写後制御ネットワークの理解が進むと期待される。
A-
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