研究課題
若手研究(A)
シナプス伝達の制御機構を解明することはてんかんや認知症などの病態を理解する上で極めて重要である。これまでに、申請者はヒトてんかん関連遺伝子として推測されていた分泌蛋白質LGI1についてその受容体ADAM22を発見し、このリガンド・受容体がAMPA受容体機能を促進することを明らかにした。本研究では、LGI1遺伝子欠損マウスが激しいけいれん発作を示すこと、このてんかん表現型はLGI1を神経細胞に発現させることにより救済(レスキュー)できること、LGI1の脳内の主要な受容体がADAM22とADAM23であることを報告した。さらに、LGIファミリーの他のメンバーであるLGI3はADAM22とは結合せず、このてんかん表現型をレスキューできないが、LGI4は脳内でADAM22と結合し、LGI1 KOマウスをレスキューすることを見出した。一方、共同研究によりLGI2がADAM22, 23を受容体とすること、およびLGI2の変異がイヌの良性焦点てんかん発症と関連することを見出した。このように、LGIファミリーの生理機能、病態機構を個体レベルで明らかにした。
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