配分額 *注記 |
8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2011年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2010年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2009年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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研究概要 |
本研究課題の目標は、集中治療患者や周術期患者での血糖の変動が患者予後に与える影響を検討し、血糖変動を制御した血糖管理を行うことで患者予後が改善されるか否かを検討することである。 この目的を達成するために研究期間中、1)人工心肺を要する心臓手術患者の術中・術後の血糖を持続的に測定し,酸化ストレス・サイトカインなどの炎症性メディエーターとの関連を検討する。2)周術期患者の血糖値を6時間毎に測定し、酸化ストレス・サイトカインなどの炎症性メディエーターとの関連を検討し、患者予後との関連を明らかにする。3)周術期の血糖管理法を変えることで、血糖変動を小さくすることができるか否かの無作為化比較試験を行う。4)血糖管理法を変えることにより、酸化ストレス・サイトカインなどの炎症性メディエーターの上昇を制御できるか否かを検討する。5)糖尿病を合併した周術期患者における術前血糖管理と周術期血糖管理を観察し、術前と周術期の血糖変動を観察し、予後との関連を検討する。の5つの研究を施行した。 これらの研究を通じ、我々は集中治療患者や周術期患者において、血糖変動の増大は患者予後の増悪,酸化ストレス・サイトカインの増加と有意に関連することがわかった。また,血糖管理法の変化により,血糖変動の低下させることも明らかとなった。現在,血糖変動の低下によって患者予後が改善されるか否かに関し、統計学的検討を行なっている。
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