研究概要 |
Java仮想機械等のプログラム実行系にはスタック検査と呼ばれる汎用的なアクセス制御機構が導入されている、プログラム中,重要な資源にアクセスする箇所の直前にアクセス権検査文を置くことで,信頼されていないモジュールがその資源にアクセスすることを防止できる.本研究では,スタック検査の拡張である履歴ベースアクセス制御(HBAC)を対象に,与えられたセキュリティ仕様を満たすようにアクセス権検査文を自動的にプログラムに挿入する方法について検討した、まずアクセス権検査文挿入問題の枠組を定義した後,この問題のco-NP困難性を示した.また,プッシュダウンシステムのモデル検査法を利用してこの問題を解くアルゴリズムを示し,試作システムを例題に適用した.
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