研究概要 |
本研究では,材料の触感設計を最終目的として,触感の定量化を試みた。モデル系として,「しっとり」,「さっぱり」などの触感設計が経験的に行われている化粧水塗布時の触感について,物理パラメータによる評価を試みた。まず触感の主因子を明らかにするため,市販の3社の化粧水サンプルを用いた触感の官能評価を行い,その結果について因子分析を行うことにより,触感の主因子を抽出した。次に,主因子のそれぞれに対応する物理量を明らかにするため,各サンプルについて熱分析,せん断流動試験,摩擦係数の測定などを行った。これらの結果から,物理量を用いた触感官能値の算出を行い,実際の「しっとり感」「さっぱり感」の官能値との整合性を検証した。
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