研究課題/領域番号 |
21700355
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
吉原 誠一 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90360669)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 発生・分化 / 嗅球 / 介在神経細胞 / 神経新生 |
研究概要 |
新生仔マウスの脳室に、GFP遺伝子を搭載したレンチウイルスを感染させることにより新生嗅球介在ニューロンを可視化した。また、神経活動依存的に発現が誘導される5T4を、レンチウイルスを用いて新生嗅球介在ニューロンで過剰発現させ、その形態を解析した。解析の結果、片鼻を閉じて神経活動を低下させた側の嗅球では、新生介在ニューロンの樹状突起の伸展とスパイン密度が、鼻の空いた側の嗅球に比べて低下していた。このことは、嗅球介在ニューロンの樹状突起の発達とスパイン形成には神経活動が必要であることを示している。また、5T4を嗅球介在ニューロンで過剰発現させると、樹状突起の枝別れがそれぞれ促進された。さらに解析の結果、樹状突起の枝別れの促進には5T4の細胞内ドメインが必要十分であり、細胞外は必要ないことが明らかになった。これらの解析から、5T4は、嗅球介在ニューロンの神経活動依存的な樹状突起の発達を制御していると考えられる。
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