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神経因性疼痛発症におけるToll-like receptorシグナル伝達の役割

研究課題

研究課題/領域番号 21700386
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

小畑 浩一  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (70368538)

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードTLR / 自然免疫 / 神経因性疼痛 / 神経障害 / マイクログリア / シグナル伝逹 / アストロサイト
研究概要

自然免疫系においてファミリーを形成するToll-like receptor (TLR)が病原体の構成成分を特異的に認識し、免疫応答の引き金を引くことが明らかになっている。12種のTLRの各メンバーがそれぞれ異なる病原体構成成分を認識し、遺伝子発現を誘導する。TLRを介したシグナル伝達経路では、TIRドメインを有するアダプター群(MyD88, TRIF, TIRAP, TRAM)が重要な役割を担っており、TLRごとに異なる遺伝子発現が誘導される。TLRを介した自然免疫系の過剰な活性化は、慢性炎症性腸疾患などの発症につながることが明らかになっているが、神経損傷をはじめとする非炎症時におけるTLRの役割は内因性のリガンドを含め、未だ明らかになっていない。今回の申請では神経因性疼痛モデルの脊髄におけるTLRの活性化とグリア細胞自身の形態変化あるいはグリア細胞における遺伝子発現の変化、さらには神経因性疼痛との関連を解明することを目的としていた。
上記目的を解明するために、特にTLR2,3,4を中心に検索を進めた。まず、SDラットを用いて神経因性疼痛モデルを作成しその疼痛行動を確認した。そして、リン酸化TLR3に対する抗体を用いた免疫組織化学法を用いて、神経障害後の脊髄におけるリン酸化TLR3の動態を検索した。その結果、グリア細胞様の細胞において増加する免疫反応が観察され、現在その特異性をチェックしている所である。また、TLR2,3,4に対するprobeを作成し、Northern blotsやin situハイブリダイゼーション法による解析の準備が整ってきた状況である。また、発現が確認された後はアンチセンスオリゴを用いたノックダウン実験で、疼痛行動や標的遺伝子の発現変化を検索する予定である。
上記実験を順調に進めていたが、研究代表者の個人的事情により大学を退職することになり、本研究計画を遂行することが不可能となった。そのため、極めて残念であるが研究中止の手続きを進めさせていただき、本年前半のみの経過を報告いたしました。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Transient receptor potential A1 mediates gastric distention-induced visceral pain in rats.2009

    • 著者名/発表者名
      Kondo.T., et. al.
    • 雑誌名

      Gut 58

      ページ: 1342-1352

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 非傷害一次知覚ニューロンにおけるRETシグナリング増強と神経因性疼痛2009

    • 著者名/発表者名
      小畑浩一, 他2名
    • 学会等名
      第31回日本疼痛学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-07-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] TRPA1の活性化はラット胃伸展刺激に伴う内臓痛の発現に関与する2009

    • 著者名/発表者名
      近藤隆, 他3名
    • 学会等名
      第31回日本疼痛学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-07-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 脊髄マイクログリアにおけるinterleukin-1β converting enzyme(ICE)の発現増加とアロディニァ2009

    • 著者名/発表者名
      三好歓, 他2名
    • 学会等名
      第31回日本疼痛学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2009-07-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考]

    • URL

      http://www.nibb.ac.jp/sections/fujimori.html

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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