研究概要 |
本研究は,II型糖尿病モデル動物に対して,有酸素運動を処方した.結果,血糖値とHbA1cは,糖尿病群と比し糖尿病の運動群は,低値を示したが,正常群と比すると高値をであった.そして,筋線維全体のミトコンドリア活性は糖尿病群より高値を示した.また,筋毛細血管直径,ねじれ,および,毛細血容量は維持され,血管新生因子の上昇が確認された.これらより,糖尿病の運動療法は,血糖コントロールの効果は十分でない.しかし,筋毛細血管構築の破綻を防ぐことができ,糖尿病の二次的合併症に対して治療効果が得られることが確認できた.
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