研究概要 |
本研究では,従来型の質問紙調査だけでなく自由記述文を中心に分析することで,運動意欲の差異に影響を及ぼす要因についてある一定の傾向を導きだすことを試みた. キーワードの抽出後に出現頻度に基づくカテゴリ化を行った結果,運動意欲高群は286カテゴリ,低群は187カテゴリが検出された.さらに,運動意欲高群は,「好き」「スポーツ」「見る」「上手」「練習」「伸びる」「家族」「付き合う」等と近い関係にあり,低群は,「仲間」「ライバル」「嫌」等と近い関係にあった.したがって,運動意欲の差異が生じる要因は,自分自身の成功体験の認知や,比較や競争の対象となる他者との関係性であることが推察された.
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