研究課題/領域番号 |
21700709
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
奥野 正顕 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (40359790)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2010年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | コエンザイムQ10 / 糖尿病 / インスリン分泌 / 酸化ストレス / 膵ss細胞 / アポトーシス / 抗酸化作用 / ATP / 膵β細胞 / コエンザイムQ_<10> |
研究概要 |
コエンザイムQ10(CoQ_<10>)はATP産生賦活作用と抗酸化作用という二つの生理作用を有する唯一の生体内物質である。それぞれ、膵ss細胞の機能発現と機能維持に重要な役割を果たすと推定される。そこで、この仮説を証明するため、CoQ_<10>のインスリン分泌システムにおける役割について検討した。 ラット由来膵ss細胞株RIN5F細胞に高濃度の亜セレン酸ナトリウムを添加して酸化ストレスを誘導すると、24時間後には大部分の細胞が死滅した。しかしながら、CoQ_<10>で前処置するとこの細胞障害は著明に抑制された。また、CoQ_<10>の合成経路を促進あるいは抑制すると、インスリン分泌に関わる遺伝子群の発現が変動することが明らかとなった。一方、ストレプトゾトシンにより膵ss細胞を部分的に破壊した1型糖尿病ラットの膵臓でCoQ_<10>含量は低下したが、糖尿病状態が改善した個体ではCoQ_<10>含量は正常レベル近くまで回復していた。以上の結果から、CoQ_<10>は、膵ss細胞の保護ならびにインスリン分泌システムに重要な役割を果たすと考えられる。
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