研究概要 |
本研究は,質疑応答情報の公開状態を制御する「オンラインの学びの場」を提案するため, eラーニング教材の構築と運用を実施した.予め質疑応答を収集し分析した上で, A :全質疑応答内容を網羅した教材, B :頻出する質疑応答の一部を削除した教材, C :質疑応答の一部を削除し,さらに質問者のニックネーム等を削除した教材, 3つの教材を構築した.受講者のデータの比較から, Bの教材が最も学習者のモチベーションを引き出す可能性が高いことが示され,実際の質疑応答を収集しつつ,表示される質疑応答を「巻戻す」ことで,学習者が主体的に振舞う状況をデザインできる可能性が示された.
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