研究課題
若手研究(B)
油彩技法を用いた壁画の起源を調査することを目的に、XRF等を用いて紀元前後~9世紀のイラン、インド、中国新疆ウイグル自治区、ルーマニアのセッコ壁画の彩色技法材料分析を行った。とくに、新疆ウイグル自治区のキジル千仏洞壁画からは、彩色材料の製造法等にかなりの共通点が見られたが、油彩技法の前段階と考えられる水彩技法による彩色を確認した。一方で17世紀末のルーマニア・ホレズ教会の彩色には、各種の金属箔、ヒ素系顔料の多用を確認した。これらは、西ヨーロッパよりむしろ、中央アジアの中世の彩色技法と強く通じる要素が多く、今後の比較研究の足掛かりとなる大きな成果が得られた。油彩技法とユーラシアの壁画・建造物彩色の関係をさらに追及するためには、研究対象地域をさらに広げ、北部インド、ラダックの仏教寺院など地域を含めてさらに調査する必要がある。
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国立歴史民俗博物館研究報告
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ぶんせき
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東京藝術大学新彊藝術学院大学間交流協定記念張愛紅・シルクロード・亀茲石窟壁画模写展覧会
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ComptesRendus de 1'Academie des Science Physique
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東京藝術大学美術学部紀要
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Comptes Rendus de 1' Academie des Science Physique 10
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東京藝術大学美術学部紀要 47
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