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ビスフェノールAの活性代謝物MBPの神経毒性および生殖毒性評価

研究課題

研究課題/領域番号 21710072
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関広島国際大学

研究代表者

奥田 勝博  広島国際大学, 薬学部, 助教 (00389115)

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
キーワード内分泌撹乱化学物質 / 代謝活性化 / エストロゲン活性
研究概要

4-Methyl-2, 4-bis(ρ-hydroxyphenyl)pent-1-ene(MBP)は、我々のグループがビスフェノールA(BPA)の活性代謝物として発見した化合物であり、in vitroではBPAの数十倍から千数百倍のエストロゲン活性を示すことが明らかとなっている。本研究ではラットin vivoにおけるMBPのエストロゲン活性を評価することを目的とした。
Wistar系ラットの卵巣を外科的に摘出し(OVX)、内在性のエストロゲンを枯渇させたOVXラットにエストラジオール(0.55μg/kg/day)、BPA(0.5,5,50mg/kg/day)及びNBP(0.1,1,10mg/kg/day)を5日間皮下投与し、最終投与の翌日に子宮を摘出して重量を測定した。ホルマリン固定・パラフィン包埋サンプルを作成して、薄切後にHE染色を行い、組織の観察を行った。また、パラフィン包埋サンプルからRNAの抽出を行い、リアルタイムPCRによって、各種エストロゲン関連遺伝子のmRNA発現量を定量した。
MBPを投与したOVXラットの子宮重量はコントロールに比べて有意かつ濃度依存的に増加し、子宮内膜上皮高、及び子宮筋層厚についても同様の結果が観察された。同時に行ったBPA投与群と比較して、MBPはBPAの500倍以上のエストロゲン活性を有することが示唆された。また、OVXによって惹起されたエストロゲン受容体のmRNA発現上昇を有意に抑制し、IGF-1およびc-fosのmRNA発現の減少を濃度依存的に回復させた。これらの結果から、MBPは哺乳動物においても高いエストロゲン活性を有し、BPAの活性代謝物として人体に影響を及ぼす化合物であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A candidate anti-prion disease agent. 2,2'-biquinoline, decreases expression of prion protein and mRNA in prion-infected cells2009

    • 著者名/発表者名
      福内友子、奥田勝博、吉原新一、大田茂
    • 雑誌名

      Journal of Health Sciences 55

      ページ: 586-592

    • NAID

      130000127939

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] プリオン病治療候補化合物のプリオンタンパク質発現および局在への影響2009

    • 著者名/発表者名
      福内友子、奥田勝博、太田茂、幸田光復
    • 学会等名
      第82回 日本生化学会大会
    • 発表場所
      兵庫県神戸市神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2009-10-24
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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