研究課題/領域番号 |
21710121
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ナノ材料・ナノバイオサイエンス
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研究機関 | 北九州工業高等専門学校 |
研究代表者 |
園田 達彦 北九州工業高等専門学校, 物質化学工学科, 准教授 (30403992)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2010年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2009年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | バイオチップ / 細胞内シグナル伝達 / ペプチドチップ / 酸化チタン / タンパク質リン酸化 / 網羅的解析 / プロテインキナーゼ |
研究概要 |
本研究では、光触媒や太陽電池として利用されている酸化チタンのセルフクリーニング機能に着目し、これを基板として用いることで、基板そのものが非特異的吸着物除去能を有するペプチドアレイを開発し、プロテインキナーゼ活性の網羅的解析技術確立に向けての有効性を示すことを目的とする。具体的には夾雑物除去能の高い酸化チタン基板の作製方法、基質ペプチド固定化方法などを検討した。 まず酸化チタン薄膜を塗布した基板へのペプチド固定化方法の検討を行った。ここでは、ポリアクリル酸による基質ペプチドの固定化を試みた。これは酸化チタンがカルボキシ基とエステル結合を形成することを利用した方法である。蛍光標識したポリアクリル酸溶液を酸化チタン基板あるいはガラス基板にスポットし、超音波洗浄を数回繰り返したのちアレイスキャナーにて観察したところ、酸化チタン基板においてのみ強い蛍光が観察され固定化されていることが確認できた。次に、タンパク質の非特異的吸着抑制効果について検討した。ここでは蛍光標識したタンパク質を基板に吸着し、水洗浄操作の前後でアレイスキャナーにより吸着量を測定した。ガラスと酸化チタン基板で比較したところ、酸化チタン基板では吸着したタンパク質の大部分を水洗浄のみで除去できることが示され、酸化チタン基板の利点を示すことができた。
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