研究課題/領域番号 |
21720050
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
芸術学・芸術史・芸術一般
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
児玉 徹 九州大学, 芸術工学研究科(研究院), 准教授 (50420592)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 芸術文化政策 / 映画 / 企画マーケット |
研究概要 |
本研究実績としては、第一に、本研究課題を多角的視点から分析するために必要な種々の文献を入手し、映画文化を軸とした国際交流の意義と方法、将来性等について幅広く調査研究を実施するとともに、大分県湯布院で開催された湯布院映画祭に参加し、日本における映画文化の現状と映画制作・製作・上映・評価等に係る種々の課題、そして市民が自発的に映画文化交流の場を生み出すことについての社会学的・政策学的な意義等について、調査を実施した。第二に、上記の文献調査や日本の事例調査を通して構築した知的枠組に基づきながら、イタリアのベネチア国際映画祭およびオランダのロッテルダム国際映画祭、そして両映画祭に付属して開催された企画マーケットに参加し、欧州における映画文化の動向と、映画の企画マーケット、つまり映画人が自らの映画企画を国籍の違う映画制作者や投資家、プロデューサーに対して売り込むための場に関連した制度、参加手続、歴史、傾向、将来的課題や、関連する教育プログラムの実態等について調査した。 そしてこうした活動を通して得られた情報に基づきながら、映画作品の制作・製作・流通・上映・評価等を通した翼際的な文化交流の在り方をマクロ理的視点から捉えるための視座を考察し、かつ、映画・映像文化に係る日本の芸府文化政策の多種多様な方向性について考察した。 これら研究成果については、九州大学大学院芸術工学研究院における各種担当授業等の機会をとらえて、適宜、教育現場において還元した。
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