研究課題/領域番号 |
21720084
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
阿尾 あすか 国文学研究資料館, 研究部, 特定研究員 (30523360)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
2,431千円 (直接経費: 1,870千円、間接経費: 561千円)
2011年度: 741千円 (直接経費: 570千円、間接経費: 171千円)
2010年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2009年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 中世文学 / 和歌 / 南北朝時代 / 持明院統 / 和漢比較 / 京極派 / 国文学 / 禅文化 / 儒教 / 天皇 / 王朝文化 / 褝文化 / 京極派和歌 |
研究概要 |
最初に、伏見院の和歌における王朝文化継承および隠逸詠の具体相を明らかにした。伏見院の源氏取りの特徴は、物語の筋には関係のない自然描写をも摂取するところにあり、『源氏物語』に王朝文化の美意識の典型を見たためと考えられる。持明院統派宮廷文化は、伏見院の代に既に変容しつつあった。院の隠逸詠については、『白氏文集』など漢詩文からの影響が大きい。持明院統派宮廷への禅文化の流入状況は現在研究中である。また、上記と関連して、題材から生々しさを排除して歌語へと再生させねばならない特異歌材の本質、京極為兼の、密教に則った為顕流古今伝授との接触と、京極派歌論との関係を指摘した。
|