研究課題/領域番号 |
21720125
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 京都大学 (2010-2011) 神戸市外国語大学 (2009) |
研究代表者 |
緑川 英樹 京都大学, 文学研究科, 准教授 (30382245)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2011
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2011年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 宋詩 / 欧陽脩 / 梅堯臣 / 蘇舜欽 / 聯句 / 中国文学 |
研究概要 |
本研究は、北宋中期における欧陽脩・梅堯臣・蘇舜欽らの文人ネットワークの実態を分析し、彼らの創作活動が<宋詩>的スタイルの形成に重要な役割を果たしたことを明らかにした。具体的には、以下の二点について考察した。(1)蘇舜元・蘇舜欽兄弟による一連の聯句作品は、聯句から次韻(依韻)へと酬唱様式が変化してゆく過程において、中唐の韓孟聯句の奇怪な風格を継承しようとする最後の意欲的な試みであった。(2)夷陵時期の欧陽脩の作品には、左遷された境遇のなかで悲哀に耽溺するのではなく、むしろ当地の風土習俗に関心を向け、韓愈の文学に同化しようとする傾向が見える。その点は、彼が中央政界に復帰した後の作品、「山を憶いて聖兪に示す」詩において明確に表現されている。
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