研究課題
若手研究(B)
本研究では、内包的他動詞であるneedに相当する他動詞の言語間変異を司る生得的制約に関し、英語の獲得の観点から検討を行った。英語を母語とする幼児約10名分の発話を詳細に分析した結果、他動詞needを他動詞haveよりも有意に先に獲得する幼児は観察されなかった。この結果は、「他動詞haveを持つ言語のみが他動詞needを持ちうる」とするHarves & Kayne (2008)の主張に対し、言語獲得からの支持を与えるとともに、言語間変異を司る生得的制約の存在に対しても新たな証拠を与えるものと解釈できる。これと関連して、項削除の言語間変異を司る生得的制約や、「断片的な答え」の形式に関する言語間変異を司る生得的制約に関しても、獲得の観点から検討を加えた。
すべて 2011 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (12件)
The Proceedings of the Eleventh Tokyo Conference on Psycholinguistics(ed.Yukio Otsu)Tokyo : Hituzi Syobo.
ページ: 253-268
The Proceedings of the Eleventh Tokyo Conference on Psycholinguistics
The Proceedings of the Tenth Tokyo Conference on Psycholinguistics(ed.Yukio Otsu)Tokyo: Hituzi Syobo.
ページ: 291-312
The Proceedings of the Seventh GLOW in Asia(eds.Rajat Mohanty and Mythili Menon)Hyderabad : EFL University Press.
ページ: 225-236
The Proceedings of Generative Approaches to Language Acquisition North America 3
ページ: 262-269
The Proceedings of the Tenth Tolkyo Conference on Psycholinguistics