学習者が英語音声を聞き取るにあたり、プロソディ情報を利用できているかどうかを自己診断できるような音声認識テストを開発するため、まず英語母語話者に対して「プロソディ情報を利用した文構造認識テスト」を課し、正解率が100%に近い項目を選定して、英語学習者用のテスト項目として使用することにした。テストのオンライン化はHot Potatoes Ver.6およびSakai Project による学習支援システム(NUCT)を利用して行った。大学生20名にオンライン型英語音声認識テストを受験させた結果、弁別力の最も高い項目はLate/Early Closure文であることが明らかになった。この項目は英語母語話者と上位27%の学習者の正解率は100%であるのに対し、下位27%の学習者の正解率は0%であった。
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