研究課題/領域番号 |
21720229
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
|
研究機関 | 京都女子大学 (2011) 京都大学 (2009-2010) |
研究代表者 |
早島 大祐 京都女子大学, 文学部, 准教授 (10378490)
|
研究期間 (年度) |
2009 – 2011
|
研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2011年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2010年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2009年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 守護創建禅院 / 京菩提寺 / 国菩提寺 / 西山地蔵院 / 公武関係 / 都鄙交通 / 室町幕府論 / 西山地蔵院文書 / 『室町幕府論』 / 室町期荘園 / 室町期荘園制 / 細川家 / 山名家 / 禅宗寺院 / 在京守護 / 阿波国勝浦荘 / 古先印元 |
研究概要 |
本研究でとりあげる守護創建禅院は,従来、せいぜい郷土史研究の一コマをいろどるものに過ぎなかった。しかし、本研究課題を遂行するなかで明らかにした通り、分国内の国菩提寺はまちがいなく、京都と分国をむすぶ、ターミナルの一つであり、室町期の社会を読み解くうえで、重要な検討課題であることが明らかになった。また京都にたてられた京菩提寺には、守護の分国に所領が設定されることに加えて、荘園経営の安定化をもとめる京都の寺社・公家たちが、集い、こちらもやはり都鄙交通の拠点の一つになっていた。 以上の点は、従来、禅僧の荘園経営の様子が古記録などから断片的に指摘されてきたが、本研究課題では、西山地蔵院文書をもとに、その具体相を詳細に解明できた点に特色があり、禅僧の活動が、単なる一寺院の動向というにとどまらず守護の創建禅院の禅僧という、この時代の政治史の問題とも密接に関わる動きでもあったことが明瞭になった。
|