研究課題
若手研究(B)
本研究は,社会運動が創出する被差別部落民のアイデンティティに着目し,戦前・戦中期の部落解放運動史研究にあらたな研究視角を提示するものである。従来,対立的にとらえられてきた水平運動と融和運動の関係性を検討した結果,両者の間に部落問題理解をめぐる共通理解が成立し,それが1930年代における当該分野における社会改造論の基調となり,両者の提携が成立したことを明らかにした。また敗戦後,この提携関係が母胎となり,部落解放運動が再出発したという見通しを提示した。
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歴史学研究
巻: No.865 ページ: 43-46
40017017695
歴史学研究 865号
ページ: 43-46
部落解放
巻: No.613 ページ: 61-62