国際条約の内面化プロセスの理論化と実証分析

• 研究課題/領域番号: 21730043
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 国際法学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 内記 香子 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 准教授 (90313064)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2010年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
• キーワード: 国際公法 / 国際条約 / 遵守 / 内面化 / 国際関係論 / 国際法 / ソフトロー / 正当性

研究概要

国際関係論の中の「合理的選択論」のアプローチは、遵守の要因を、国家の「長期的利益」や「評判」で説明しており、その説明が妥当である分野もあるが、法の内面化作用に関心のある国際法学者が国際条約の遵守を分析する文脈においては、国内アクターがどのような相互作用によって遵守のための国内政治プロセスを形成していったかを検証することを可能にする、「国内政治理論」や「コンストラクティヴィズム」に基づいた分析方法の方がよりなじみやすいと考えられる。アクターが、国際法を使って国内制度を変更する「機会」をどのように使い、「説得」を行っていったのかを追跡するケースの積み重ねが必要である。

研究成果

• [雑誌論文] 書評論文:遵守研究の展開-『国際法の遵守』への国際関係論からのアプローチ- (2010)
  • 著者名/発表者名: 内記香子
  • 雑誌名: 国際法外交雑誌 第109巻1号 ページ: 82-93
• [雑誌論文] Assessing Policy Reach : Japan's Chemical Policy Reform in Response to the EU's REACH Regulation (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshiko Naiki
  • 雑誌名: Journal of Environmental Law Vol.22, No.2 ページ: 171-195
  • 査読あり
• [雑誌論文] 遵守研究の展開-『国際法の遵守』への国際関係論からのアプローチ- (2010)
  • 著者名/発表者名: 内記香子
  • 雑誌名: 国際法外交雑誌 巻: 109 ページ: 82-93
• [雑誌論文] Assessing Policy Reach : Japan's Chemical Policy Reform in Response to the EU's REACH Regulation (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshiko Naiki
  • 雑誌名: Journal of Environmental Law 巻: 22 ページ: 171-195
  • 査読あり
• [雑誌論文] 貿易紛争解決におけるソフトとハードの交錯:飯田報告に対するコメント (2009)
  • 著者名/発表者名: 内記香子
  • 雑誌名: ソフトロー研究 第14号 ページ: 64-70
• [雑誌論文] Accountability and Legitimacy in Global Health and Safety Governance : The World Trade Organization, the SPS Committee and International Standard-setting Organizations (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshiko Naiki
  • 雑誌名: Journal of World Trade Vol.43, No.6 ページ: 1255-1279
  • 査読あり
• [雑誌論文] 貿易紛争解決におけるソフトとハードの交錯:飯田報告に対するコメント (2009)
  • 著者名/発表者名: 内記香子
  • 雑誌名: ソフトロー研究 14 ページ: 64-70
• [雑誌論文] Accountability and Legitimacy in Global Health and Safety Governance : The World Trade Organization, the SPS Committee and International Standard-Setting Organizations (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshiko Naiki
  • 雑誌名: Journal of World Trade 43 ページ: 1255-1279
  • 査読あり
• [学会発表] ソフトロー研究の現在-ソフトローの選択、影響の仕方、実効性の観点から- (2010)
  • 著者名/発表者名: 内記香子
  • 学会等名: 日本国際政治学会
  • 発表場所: 札幌コンベンションセンター
  • 年月日: 2010-10-30