詐欺罪をめぐる「処罰の早期化」に関する考察 -詐欺罪の成立範囲の明確化に向けて-

• 研究課題/領域番号: 21730061
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 刑事法学
• 研究機関: 成城大学
• 研究代表者: 足立 友子 成城大学, 法学部, 専任講師 (70452555)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2012
• 研究課題ステータス: 完了 (2012年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2010年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 詐欺罪 / 財産犯 / 刑事法学

研究概要

本研究では、刑法上の詐欺罪規定が近時頻発しその態様が多様化している詐欺的行為にどのように対処しうるかという観点から、詐欺罪の成立範囲の限界付けについて考察した。処罰の早期化傾向や詐欺罪の成立範囲の拡大傾向に対する懸念を踏まえて、同様の問題状況に関して詐欺罪関連規定の新設・改正で対応したドイツにおける議論から示唆を得ながら、日本の判例及び解釈論を再検討し、保護法益としての「財産的処分の自由」を手がかりにした成立範囲の限定の必要性を導いた。

研究成果

• [雑誌論文] 強盗利得罪の客体をめぐる考察 -東京高裁平成21年11月16日判決を手がかりに- (2012)
  • 著者名/発表者名: 足立友子
  • 雑誌名: 成城法学 巻: 81号 ページ: 276-252
  • URL: http://www.seijo-law.jp/pdf_slr/SLR-081-276.pdf
• [雑誌論文] キャッシュカードの占有者に脅迫を加えて暗証番号を聞き出す行為に強盗利得罪の成立が認められた事例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 足立友子
  • 雑誌名: 判例セレクト 2011 ページ: 33-33
• [雑誌論文] キャッシュカードの占有者に脅迫を加えて暗証番号を聞き出す行為に強盗利得罪の成立が認められた事例 (2012)
  • 著者名/発表者名: 足立友子
  • 雑誌名: 判例セレクト2011〔I〕（法学教室377号別冊） 巻: 377号 ページ: 33-33
• [雑誌論文] 強盗利得罪の客体をめぐる考察―東京高裁平成21年11月16日判決を手がかりに― (2012)
  • 著者名/発表者名: 足立友子
  • 雑誌名: 成城法学 巻: 81号 ページ: 276-252
• [学会発表] 詐欺罪における「欺罔」・「損害」概念をめぐって (2012)
  • 著者名/発表者名: 足立友子
  • 学会等名: 日本刑法学会第90回大会ワークショップ
  • 発表場所: 大阪大学
  • 年月日: 2012-05-20
• [学会発表] キャッシュカードの占有者に脅迫を加えて暗証番号を聞き出す行為に強盗利得罪の成立が認められた事例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 足立友子
  • 学会等名: 京都刑事法研究会
  • 発表場所: 京都大学
  • 年月日: 2011-12-17
• [図書] 理論刑法学の探究 (2013)
  • 著者名/発表者名: 足立友子、川端博=浅田和茂=山口厚=井田良
  • 総ページ数: 286
  • 出版者: 成文堂
• [図書] 理論刑法学の探究6 （うち32頁分を担当） (2013)
  • 著者名/発表者名: 川端博=浅田和茂=山口 厚=井田良〔編〕
  • 総ページ数: 302
  • 出版者: 成文堂
• [図書] 判例プラクティス刑法II各論 (2012)
  • 著者名/発表者名: 足立友子、成瀬幸典=安田拓人=島田聡一郎
  • 総ページ数: 543
  • 出版者: 信山社
• [図書] 判例プラクティス刑法II各論 （うち9頁分を担当） (2012)
  • 著者名/発表者名: 成瀬幸典=安田拓人=島田聡一郎〔編〕
  • 総ページ数: 543
  • 出版者: 信山社
• [図書] 判例プラクティス刑法II各論(うち9頁分を担当) (2012)
  • 著者名/発表者名: 成瀬幸典=安田拓人=島田聡一郎〔編〕(共著)
  • 総ページ数: 543
  • 出版者: 信山社
• [図書] 刑法の判例 各論 (2011)
  • 著者名/発表者名: 足立友子、松原芳博
  • 総ページ数: 288
  • 出版者: 成文堂
• [図書] たのしい刑法II各論 (2011)
  • 著者名/発表者名: 足立友子、島伸一
  • 総ページ数: 399
  • 出版者: 弘文堂
• [図書] たのしい刑法II各論 （うち120～127、156～199頁を担当） (2011)
  • 著者名/発表者名: 島伸一〔編〕
  • 総ページ数: 399
  • 出版者: 弘文堂
• [図書] 刑法の判例 各論 （うち79～82頁を担当） (2011)
  • 著者名/発表者名: 松原芳博〔編〕
  • 総ページ数: 288
  • 出版者: 成文堂
• [図書] たのしい刑法II各論(うち120～127、156～199頁を担当) (2011)
  • 著者名/発表者名: 島伸一〔編〕(共著)
  • 総ページ数: 399
  • 出版者: 弘文堂
• [図書] 刑法の判例各論(うち79～82頁を担当) (2011)
  • 著者名/発表者名: 松原芳博〔編〕(共著)
  • 総ページ数: 288
  • 出版者: 成文堂