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新医師臨床研修制度の多元的評価

研究課題

研究課題/領域番号 21730111
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関東京大学

研究代表者

小松崎 俊作  東京大学, 大学院・工学系研究科, 特任研究員 (70456143)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード政治学 / 医療・福祉 / 政策評価 / 臨床研修制度 / 医療政策 / 規範的評価
研究概要

本研究では特定地域・診療科における医師不足・医師偏在を引き起こしたといわれる新医師臨床研修制度について,コンテクストレベルと社会全体レベルの2段階にわたる多元的評価を実施した.その結果,新医師臨床研修制度は,現場レベルでは総合的診療能力の向上と研修医の待遇向上という2つの目標を一定程度達成し,また現場のステークホルダーはそれぞれの価値に基づいてそれらプログラム目標を是認していることが明らかとなった.社会レベルでは,「平等」な医療システムを指向したことについては全面的に評価しうるものであったが,医師の私的性格を尊重した結果医師の偏在という問題を招き,結果として「平等性」を損なうこととなったと分析される.新制度に包含されたマッチングシステムの導入が医師の私的性格拡大を意味すると同時に,医師の偏在を引き起こすトリガーとなっていたことから,新制度については現場レベルでの目標設定は適切であったが,社会的影響も含めた政策設計には問題があったと評価せざるを得ない.また,その解決策として打ち出された政策も根本的価値の観点や長期的影響の可能性から,いずれも十分なものとは評価し得ない.現在の医師偏在問題を解決するためには,医師の公的性格を重視することで平等な医療システムを実現しようとする政策が望ましい.

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 新医師臨床研修制度の多元的評価2009

    • 著者名/発表者名
      小松崎俊作
    • 学会等名
      日本公共政策学会09年度研究大会テーマセッションII A「政策分析と政治」
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      2009-06-14
    • 関連する報告書
      2010 研究成果報告書
  • [学会発表] 新医師臨床研修制度の多元的評価2009

    • 著者名/発表者名
      小松崎俊作
    • 学会等名
      日本公共政策学会09年度研究大会
    • 発表場所
      龍谷大学
    • 年月日
      2009-06-14
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考] ホームページ等

    • 関連する報告書
      2010 研究成果報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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